歯のライフサイクル
歯がどのような経過をたどって、なくなっていくかについて書いていきたいと思います。
- 虫歯ができる
- 歯に小さな詰め物をする
- 詰め物と自分の歯の境目に新たな虫歯ができる
- 歯に大きな詰め物をする
- 詰め物の隙間から新たな虫歯ができる
- 虫歯が進み神経の治療が必要になる
- 神経をとる
- かぶせものをする
- 歯そのものが弱くなる
- 歯が折れたり、割れたりする
- 歯を抜く
- ブリッジを作る
- 両隣の歯に負担がかかり、弱くなる
- 両隣の歯も駄目になる
- 部分入れ歯を作る
- 部分入れ歯のバネをかけた歯が駄目になる
- また歯を抜く
- 部分入れ歯が大きくなり、やがて総入れ歯になる
歯を失わないために
なんだかこれを読んでいると暗い気持ちになってしまいますね。
歯を失わないためには大きく分けて2つのことが考えられます。
一つ目は、自分の歯を虫歯にしない。とにかくこのことにつきます。
6歳ぐらいから永久歯が生えてきますので、歯磨きや、食事、おやつの取り方、フッ素の利用によって虫歯を作らない。
残念ながら虫歯になってしまったら、早期治療を心がけ、虫歯を大きくしないこと。
あとは定期健診を行うこと。これらによって1本単位で健康な歯を守りましょう。
二つ目は歯の欠損(駄目になって抜いた歯がある)ができてしまった時のこと。
ブリッジや、入れ歯は、残っている歯に負担がかかり、虫歯になったり、歯が折れたり、グラグラになったりします。
残りの歯にかかるストレスが少ない方法がやはり、長持ちします。
現状ではインプラントが残りの歯に負担をかけない唯一の方法となります。
しかし、インプラントも万能ではありません。
歯周病の進行している方、ブラキシズム(歯ぎしり、くいしばり)のある方、喫煙されている方などは早期にインプラントが駄目になってしまうこともあります。
インプラントは一般的に10年後9割の方は問題なく噛めていますが、1割の方はインプラント歯周炎などで駄目になってしまうというデータがあります。
インプラントはいい方法ですがメリットの他にデメリットもありますので、インプラントについては、信頼できる先生によく相談して、納得してからやることをお勧めします。
あとは定期検診です。定期健診によって歯を守りましょう。