歯を白くする方法について

歯を白くする方法には大きく分けて3つの方法があります。

(1)クリーニング

歯についたコーヒーや紅茶などの着色や、タバコのヤニなどの汚れを落とすことによって、その歯本来の白さに戻す治療。

(2)ホワイトニング

薬液などを使用することによって、歯の色を化学的に変化させる治療。簡単に言うと歯の漂白です。

(3)歯を削ってセラミックなどを、歯の表面に張り付けたり、かぶせたりする

クリーニングや、ホワイトニングでも改善しない、変色の激しい歯は、セラミックなどの人工物を用いて綺麗な歯の色に治療します。歯の表面を削ってセラミックを張り付ける方法をラミネートベニア。歯全体を削ってセラミックをかぶせる方法を材料名をとってオールセラミッククラウンなどと呼んでいます。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニング、患者さまが自宅で行うホームホワイトニング、

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うデュアルホワイトニングの3種類があります。

(1)オフィスホワイトニング

歯科医医院にてホワイトニング用の特殊なライトと薬液を用いて行うホワイトニングです。

短時間で歯を白くすることを目的としています。

時間をかけて行うホームホワイトニングと比べて歯の色が後戻りしやすいという欠点があります。

現在主流となっているのは、高濃度(30-50%)の過酸化水素を用いたホワイトニング剤です。

薬液を歯面に塗布後、ハロゲンランプやプラズマランプなどを用いて、加熱して、過酸化水素を分解し、酸素を発生させることで歯を漂白します。

高濃度の薬剤は手や皮膚、歯肉などに触れるとやけどのようになってしまうため、取り扱いに危険が伴い、歯肉には薬液が触れないようにブロックする物が必要です。

(2)ホームホワイトニング

歯科医医院で歯の型を取り、患者さまにあったマウスピースをお作ります。

ホワイトニングキットに含まれるジェルをマウスピースに入れ、それを口腔内に入れることでホワイトニング剤を歯面に作用させ、歯の漂白を行います。

患者さまご自身のペースでじっくりとホワイトニングが進められます。

アメリカでは一晩(寝ている間)にマウスピースをして長時間、歯面にホワイトニング剤を作用させるのが一般的ですが、わが国では、薬事法の関係で2時間のマウスピース着用のホワイトニングが主流となっています。

薬事法により、国内で販売されているホワイトニング剤は主剤の過酸化尿素の濃度が10%と低いために、効果があまり得られず、歯科医師が個人輸入によって入手した高濃度の過酸化尿素のホワイトニング剤を、歯科医師の裁量によって使用しているケースがかなり多いと言われています。

マウスピースにホワイトニング剤を塗布してそれを歯列に装着するだけなので非常に簡単です。

しかし副作用として知覚過敏(歯がしみる)などの欠点があります。

知覚過敏を防止する成分の入ったホワイトニング剤も現在は発売されています。

 

(3)デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を用いることで、短期間で歯の色を最も白くし、歯の色の後もどりも少ない方法です。

 

3つの方法を簡単にまとめると

①オフィスホワイトニング

医院のみですぐに白くなるので楽チン。

②ホームホワイトニング

自分のペースでじっくりできる。歯の色の後戻りが少ない。

③デュアルホワイトニング

オフィスとホームのいいとこどりで早く最も白くなる。費用がかかる。

 

ケンズホワイトニング

ケンズホワイトニング

ホワイトニングは染色ではなく脱色ですので、抜ける色の度合いによって、1回で満足する方もいらしゃれば、5~6回繰り返す方もいらっしゃいます。2~3回程度の来院施術が一般的です。