50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表 レビュ-その1

50歳を超えても30代に見える生き方

南雲吉則先生のベストセラー 50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表 のBOOKレビューその1です。

まずはじめに人はどのぐらい生きられるかについて、著者は京都大学の元教授の森毅先生の唱えた「二乗の仮設」を用いて説明しています。

 

どのような考えかというと

 

  • 1の二乗で1歳 人生の起点で、生まれてから1歳までは「乳児期」と呼ばれお母さんのおっぱいを飲んで育ちます。
  • 2の二乗で4歳 ここまでは「幼児期」と呼ばれ、子供はいつも母親にくっついています。
  • 3の二乗で9歳 4歳を過ぎたころからだんだん社会性が出てきて、一人で遊びに行ったりするようになります。このころは「小児期」と呼びます。
  • 10歳からは「思春期」。この頃から陰毛が生えてきたり、おっぱいが膨らんだり、生理が始まったりして、大人の男や女の体になっていく時期です。この時期は4の二乗の16歳くらいまで続きますが、実際に身長が伸びるのも、この時期までで、18歳になってから急に10センチ伸びたという人はいません。
  • 16歳という年齢は縄文時代の平均寿命に当たります。
  • 5の二乗の25歳。16歳から25歳くらいまでは「青年期」と呼ばれていますが、実はこの年齢を過ぎたころから徐々に体の老化が始まっています。
  • 6の二乗の36歳。ここまでが「若年期」にあたります。医学的に見た場合、この年齢を過ぎて以降がガンの好発年齢に当たります。
  • 7の二乗の49歳。女性でいうと、だいたいこの年齢までは生理があります。逆に50歳を過ぎるとほとんどの人が閉経し、子供が完全に産めなくなるわけですが、この年齢は終戦直後の平均年齢とも重なっていきます。
  • 8の二乗の64歳。ここまでは「中年期」と呼ばれ、昭和30年頃の平均寿命と重なります。ひと昔前はこの年まで一生懸命働いて引退すると、ほどなく亡くなるようにできていた。だからこそ、定年とされていたわけです。
  • 9の二乗の81歳。今では平均寿命が飛躍的に延びて男性の平均寿命が79.6歳、女性の平均寿命が84.6歳です。足して2で割ると、これぐらいが日本人の平均寿命になります。
  • 10の二乗の100歳。ここまでを「長寿期」といいます。現在、日本では100歳を超えた長寿者が約47000人といわれています。
  • 11の二乗の121歳。ここが人間の寿命の限界に当たります。

 

また著者は生活習慣によって寿命が縮むといっています。

 

  • 喫煙を続けるだけで約六年も寿命が縮む。
  • 35パーセントの体重増加で約六年、寿命が縮む。
  • 意外なところでは独身生活が続くだけで男性で約八年、女性で約4年寿命が縮む。
  • 夜更かしなどで睡眠が不規則な人は約4年、暴飲暴食をしている人も約四年寿命が縮む。
  • 貧乏な人。昔は朝早くから畑を耕したり、薪を割ったりして牛馬のごとく働いて、食べるものと言えば雑穀やイモという「農村型の貧乏」が中心でしたが、「飽食」「運動不足」の現代にとってこうした貧乏は理想的な生活です。ここで問題になるのは、都会に住んでいながら定職に就かず、生活が不規則で、菓子袋やコンビニ弁当で毎日を過ごすしている人です。こうした「都市型の貧乏」の人は、約10年寿命が縮んでいます。

 

著書のサブタイトルにある人生100年計画とは、現在の平均寿命より1ランク長い10の2乗の100歳まで、健康管理することによって、若く美しく健やかな人生を歩みましょう。

ということです。

ガンや免疫、食事、生活については次回以降に続きます。

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