歯のそれぞれの役割について
お口の中には親知らずを除いて上下28本の歯が存在しています。
みんなそれぞれ形が違いますね。
形が違うという事はそれぞれの役割も違ってきます。
食事をする時の働きや動きも変わってくるのです。
それぞれの役割について考えてみましょう。
まず、上下にある4本の前歯について。
口元の中心にありますから見た目の審美性が大きいです。他には発音する時にも大きな役割を果たしています。もし前歯が抜けてしまったら空気が抜けてしまうので発音がしにくくなったりします。
食事をする際 の前歯の役割は、 物を噛み切る事です。
硬いお肉を食べる時にちょうど良い大きさにする最初の仕事を行うのがこの前歯です。
もし前歯がなかったら、常に奥歯が使われる事になってしまい、奥歯の負担が大きくなってしまいます。奥歯 が磨り減ってしまい磨耗してしまう原因にも繋がってしまいます。
前歯の後ろにある尖った歯、犬歯は前歯と奥歯を繋ぐ役割をしています。
前歯と同様に審美性にも関わってきます。
犬歯は歯の中では一番強い構造になってい ます。
歯ぎしりなどにも負けない強い構造をしているので前歯や奥歯にかかる負担を軽減します。そのことから、前歯と犬歯を守る役割も果たしています。
すべての歯の中で一番長持ちするのは、根っこも一番長い事から犬歯とも言われています。
その後ろにある小臼歯は食べ物を引き裂く役割を持っています。
さらに、 小臼歯と犬歯は噛み合わせの位置と 、顎の動きを正常に行う為の大切な役割を担っています。ですから、もし1本でも失うと噛み合わせと顎の動きに大きなダメージを与える事になってしまうのです。
一番奥の歯、大臼歯について。
食事をする時に 、前歯で噛み切った食べ物をすり潰したり、細かくする役割は大臼歯が行っています。他には噛み合わせを安定させる役割も担っています。
食べ物を食べる時に大変重要な働きをする歯ですので、もし失ってしまうと他の歯に大きな負担がかかってしまいます。食物を細かくして食べる事ができないと消化器官に負担をかけてしまったり、噛み合わせるはずの歯が無くなってしまい、噛み合わせの歯が伸びてきたり、抜けてしまった歯の隣の歯が傾いてきてしまったりと影響は様々です。
大臼歯は奥の歯2本の事をいいますが手前の大臼歯は第一大臼歯と呼ばれ、生えてくるのは6歳前後です。
この歯は幼児期に生えてくるために、手入れが十分にできない事が多く一番虫歯になりやすい歯でもあります。
食べ物を食べる時に大切な役割をするので長く大切に使えるように小さな時から積極的にケアしていく必要があります。
すべての歯にはそれぞれ役割があって大切な働きをしています。
どれか1本くらい無くなっても大丈 夫などという事はありません。
毎日使う歯なのですから、歯を抜く事がないようにしていく事が大切になりますね。虫歯や歯周病にならないように今日から意識を変えていきましょう!