日本経済新聞土曜版、NIKKEIプラス1,2011/10/1より)

歯ブラシ

日本経済新聞の土曜版の別刷り、NIKKEIプラス1の10/1に歯磨きについての記事がありました。

記事を要約してみると

歯の根元を支える歯槽骨は年齢とともに劣化する。一方で40代半ばになると20代、30代より体の抵抗力が落ち、歯ぐきに炎症が起きやすくなる。こうした歯の回りの組織を壊すのが歯垢に潜む細菌であり、放置すれば、歯槽のう漏を患い大切な歯を失いかねない。40代初めは歯磨きを見直すいいタイミングです。

歯の磨き方は

○歯の外側は歯にまっすぐ歯ブラシを当て歯を軽く振動するように小刻みに動かす(30回程度)

○歯の内側は45度に角度をつけて歯ブラシを当てる

○一番奥の歯の後ろ側は歯ブラシの毛先を使って磨く

○歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシで清掃

○一日一回は15分以上かけて隅々まで磨いてほしい

 

歯ブラシをすると歯ぐきから出血することもある。歯ぐきで炎症を起こしている部分から歯磨きの時に出血するのは問題ないので、気にしなくてもよい。ブラッシングにより歯垢が取れ、歯ぐきの状態が改善すれば出血も止まるからだ。

また歯ブラシを当てる力加減は新品の歯ブラシを当てて痛くない程度がよい。力の入れすぎはよくないです。

歯ブラシでは対応できない歯の間の掃除には、一日に一回は細い糸のデンタルフロスを使う。

食後に爪ようじが必要なくらい歯と歯の隙間が空いていれば、歯間ブラシを使う。

記者のつぶやきとして「しっかり磨き」を続けると口内がさらさらサッパリし、磨けかずにいられなくなる。こうなれば 歯磨き指導は成功も同然。という言葉があった。

僕も本当にそのとおりだと思います。細かい磨き方や、清掃に使う道具は、歯並びが一人一人異なるように一人一人異なりますが、しっかり磨くことによって、口腔内を良い状態にする。その結果、自分の歯で食べ物がおしく食べられ、長生きし、楽しい人生を送る。歯磨きは大切です。

 

歯科医院で歯磨き指導をしていると、多くの方が、強い力で磨かれています。強い力で磨くよりも弱い力で小刻みに動かした方が歯垢は良く取れます。やわらかめのブラシで、小刻みに動かす、ぜひやってみてください。